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寺田 浩明(てらだ ひろあき)教授

現在の研究テーマと最近の活動 西洋法伝統においては、法(社会正義)を社会の中に潜在する規則性(理法・ルール)の如きものとして理解し、 権力をそうした理法の透明な実現役として位置づける。それに対して事案の個別性を重視する伝統中国法では、何よりも法をルールの如き形で理解すること自体が忌避され、 むしろ裁判は「情理」といった根本原理を個別事案毎に案出・実現する過程として組み立てられる。 しかしその中国は同時に世界史上において最も早期に体系的な刑法典を作り上げた国家でもある。 原理的に非ルール的な法理念を持つ国家において、何故、成文法がかくも発展したのか。非ルール的な裁判において、成文法はどの様な役割を果たすのか。 こうした問題の検討を続けている。
最近5年間(平成18年4月〜平成23年3月)の研究成果 @著書
なし

A論文
●平成18年度
・「「非ルール的な法」というコンセプト──清代中国法を素材にして」(『法学論叢』第160巻第3・4号、51〜91頁、2007年3月)
●平成19年度
・「「非規則型法」之概念―以清代中国法為素材」(中國法制史学会・中央研究院歴史語言研究所主編『法制史研究』第12期、中國法制史学會會刊、81〜124頁、2007年12月刊。実際の発行年月は2008年7月)
●平成20年度
・「伝統中国法の全体像―「非ルール的な法」というコンセプト」(早稲田大学比較法研究所編『比較と歴史の中の日本法学―比較法学への日本からの発信』成文堂、576〜602頁、2008年6月)
●平成21年度
・寺田浩明(曹陽訳・陳新宇校)「清代刑事審判中律例作用的再考察―関于実定法的「非規則」形態」(張世明・歩徳茂・娜鶴雅主編『世界学者論中国伝統法律文化(1644〜1911)』法律出版社、80〜113頁、2009年12月)
・寺田浩明(陳宛、訳)「清代州縣档案中的命案處理實態―從「巴県档案(同治)」命案部分談起」(臺湾大学『臺灣東亜文明研究學刊』第6巻第2期、247〜269頁、2009年12月)
●平成22年度
・寺田浩明「中国伝統法における法解釈のあり方」(『社会体制と法』11号、「社会体制と法」研究会、2〜16頁、2010年5月)
・寺田浩明(阮雲星訳)「拥挤列车模式:明清时期的社会认识和秩序建构」(『清華法学』第四巻(総第22期)2010年第6号、166〜74頁、2011年1月、)
・寺田浩明「自理と上申の間―清代州県レベルにおける命案処理の実態」(夫馬進編『中国訴訟社会史の研究』京都大学学術出版会、427〜477頁、2011年3月)